最近の子供たちの食生活は、さまざまな問題を抱えています。朝食の欠食率の増加、ファーストフードなど脂肪過剰の食事、スナック菓子や炭酸飲料の過食、世間の情報に惑わされた不適切なダイエット、好き嫌いなど、今の時代だからこそ大人が食生活に気をつけてあげなければならない場面も多いのではないでしょうか?サッカーはもちろん、スポーツをする子どもの場合、1日3回の食事が大切なのはもちろんのこと、それだけでは必要な栄養素を摂りきれないことがあります。そのため、おやつも補食として考え、内容に注意することが大事です。食事内容が改善されれば、よりハードなトレーニングに耐えられるようになったり、体の回復能力が大きく改善されたり、風邪や病気に対する抵抗力も高まったりします。また、家族で食生活全体を見直すことにより、食事は楽しく大切なものだという認識が芽生え、子どもの心身に必ず良い変化が現れると思います。子ども時代に培った食習慣は生涯に影響します。小さい頃から正しい食への意識をもたせることはとても大切ではないでしょうか?
そこで皆さんは、「補食」という言葉を知っていますか?スポーツをする人にとって、補食は必要不可欠と言われています。練習や試合などの前後に食べることで、朝・昼・夕の3食だけでは補いきれない、1日に必要な栄養素を得ることができます。練習や試合の前に食べれば、脳に栄養を補給し、集中力を高める効果があり、後であれば、疲労回復を早めることができると言われています。また、補食はタイミングと量が大事で、小・中学生であれば、運動の1~2時間前、または運動直後のどちらかに、オレンジジュース1本(200ml)程度の量で、その効果を最大限に発揮すると言われています。補食は、「食べ過ぎてしまって夕食がとれない」ことがないように、家に帰って普通に夕食をとることが大事です。子供たちが練習や試合後に「お腹が減った。何か食べたい」というお子さんがいるならば補食の検討をしてみては如何でしょうか。ですので、決して補食を強制しようというものではありません。通常の3度の食事で十分なお子さんに補食は必要ありません。